ハロウィンシーズン到来

by - 木曜日, 10月 12, 2017

  


気がつけば、町にカボチャがあふれるようになりましたね。
この数年でハロウィンもずいぶん定着してきた印象です。
マンガでは見かけますが、ハロウィンをテーマにした小説はまだ多くないように感じます。

『オーダーは探偵に 謎解きだらけのテーマパーク』は1冊まるまるハロウィンです。
高校生探偵と助手の女子大生が、テーマパークで起こるオバケ騒動や謎めいた脅迫事件に挑みます。
本巻は1巻完結なので、シリーズを読まれていない方にも楽しんでもらえるはず! テーマパークやハロウィン気分を味わいたいときは、ぜひどうぞ。

* * *

裏話を少し。
表紙にも描かれているお城は〈白鳥城〉というのですが、当初登場の予定はありませんでした。
あまりに夢の国に似てしまうのも……! と思い、あえて城のないテーマパークを想定していたのです。
ところが物語を書いていくうちに、担当さんとストーリー的にもテーマパーク的にも象徴となるような場所が必要だよね、という話になり。

場所って、たしかに大事なんです。
サスペンスドラマで、犯人が断崖絶壁で刑事の追及を受けるように
恋愛作品で、夕陽の射す教室や美しい夜空の下で好きな人から告白を受けるように
ストーリーを盛りあげるために欠かせない演出です。

コタツに入った犯人が刑事から追及されたり、
世紀の愛の告白をネクタイを額に巻いたよっぱらいの隣でしたりでは、しまらないのです。

メルヘンな香り漂うテーマパークにふさわしい大きな建造物となると、やっぱりお城ですね。
でもなあ、城か~。
うーん、城ですよねえ……お城建てます?
ええい、じゃあ建てますか!

で、〈白鳥城〉が建ちました。

これでお城が建っちゃうから小説は便利だなあと思います。
アニメやドラマでは予算だなんだと簡単にいかないことでしょう。

はたして、お城はどう使われたのか。
城がないと、どんなふうにしまらないお話だったのか、ご堪能ください!

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