10巻の舞台は
『オーダーは探偵に』は次の巻で10冊目。
シリーズもいよいよ2桁の大台です。
原稿は順調に進んでいるので楽しみに待っていてくださいね。
今回は取材に行ってきました!
ついでにのんびりしてこよう~、なんて妄想できたのも出発前日まで。
1泊2日で行ってきたのですが、チェックしたいところがたくさんあって駆けずりまわってきました。
作中のルート確認、距離を測ったり、建物の大きさを調べたり、同じ界隈をぐるぐる歩きまわったり……かなり不審者だったと思います。
実際に歩いてみるともっといいロケーションがある気がして、どんどん足を伸ばしたくなるんですよね。
マイナーなものや説明が長くなってしまうものは結局本編には載せられないとわかっているのですが(汗)
郷土資料館でお話を聞いたり、ふつうの旅行ではできない出会いがあるのも取材の楽しいところです。
資料を読み込んだり、取材にいったり。
どんなにたくさんの情報を集めても、作品に反映できるのはその1割もありません。
この話をすると「そんなにちょっとだけ?」と驚かれるんですが、創作でも論文でもこんなものじゃないかなあ、と思います。
小説の場合は、大きく2つの理由があります。
ひとつは、調べたことをそのまま物語にしても、お勉強みたいで面白くないから。
もうひとつは、なにが作品に必要な情報かは書いてみないとわからないので、広く情報を集めるからです。
情報をしぼって整理すると、だいたい1割程度に落ち着きます。
作品に使うのはほんの少しですが、使わなかった9割の情報は物語の空気感になったり、よどみない説明につながると信じています。
見えない積み重ねが、読者さんの「面白い!」に変わり、本書を片手に現地を訪ねる楽しみに変わったらうれしいですね。
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写真は第10弾の舞台(予定)にある有名コーヒーショップ。
この日はとにかく暑かったのですが、モカソフトは甘すぎず、苦みがほどよくてとてもおいしかったです。
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