セピア色の謎解きはビスケットと忘れじの記憶の感想

by - 月曜日, 7月 31, 2017


先日、編集部からファンレターをいただきました。
お手紙くださった方、ありがとうございます! 楽しく拝読しています。
なかには「セピア色の謎解きはビスケットと忘れじの記憶」について書かれたお手紙もあって、最新刊の感想が聞けてうれしいです。

友人や出版関係者からも直接感想を聞いたのですが、謎解きパートはもちろん、胸キュンシーンでは軒並みテンションがあがったようで、かなりの好評をいただきました。

担当編集からラブコメ免許皆伝もらったからね!
と胸を張りたいところですが、
「甘い」とほめられるたび、少し申し訳なくなります。

なぜならこの甘さって、厳しい糖質制限のせいでは……?


『オーダーは探偵に』シリーズの恋愛パートを「食べ物」でたとえるなら、そう、

玄米とみそ汁。

世の恋愛小説がブリオッシュや生クリームをふんだんに使ったスイーツをふるまい、読む人に幸せを配る中、本シリーズは純和食。
いえ、和食というより精進料理です。

来る日も来る日も玄米、玄米、玄米、玄米。

あー、玄米ってかんでると甘いよねー。

なんて、自然の甘みになれた頃。
突如、食卓にプリンが。

もはや事件です。
え、なにこれ、こんな甘いものが世の中にあるの!? あ、あまーい!!

……9巻って、
こんなかんじだったのではないでしょうか(笑)


みなさん、本当に厳しい糖質制限に耐えてこられましたね……!
あんまりみんなが喜んでくれるので、ちょっと反省しています。
そして、やっぱり玄米あってのプリンだった、とも思うのです。

砂漠で渇いた喉をうるおす一滴の澄んだ水の喜び、

空腹で行き倒れたところにさしだされた、焼き立てのパンの感動、

毎日スイーツを食べられる人には、プリンの甘さはわからないよ!!


オーダーシリーズはそこまで不毛地帯ではないけど(笑)
これまで甘さ控えめだったからこそ、どんな恋愛小説よりも甘く、心に染みわたるのではないでしょうか。
シリーズを通して読んだ人だけが味わえる特権ですね。

大嫌いから心を寄せるまでの成長をいっしょに眺めていただけて、私もとても嬉しいです。
これから2人の関係はちょっと甘くなる……、かな?

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